No.3,785  3000mのパノラマウォーク奥穂高岳から前穂高岳

パ-ティ-:女性2名/男性1名   計3名

8月30日(水)曇り時々晴れ。電車とバスを乗り継ぎ12時に標高1,504 mの上高地バスターミナルに着いた。気温23度。まず河童橋に向かった。この橋では大勢の観光客が思い思いに写真を取っていたが、山頂に少し雲がかかっていた。橋を渡り、梓川の左岸を進み明神池に到着した。ここの穂髙神社に無事を祈願した。つづいて徳沢園に向かい、さらに横尾山荘へと足を延ばした。気持ちがはやっているせいか、休憩含んで4時間半の標準タイムより早く着いた。ゆったりとした空間で適度なプライバシーが保たれている横尾山荘の二段ベットと暖かいお風呂はありがたかった。

上高地バスターミナル12:15-河童橋12:20-明神池13:40-徳沢園14:50-横尾山荘16:30

8月31日(木)小雨の予報が出ていたが、幸い曇り空であった。この日は標高2,996 mの穂高岳山荘が目標。気温15度で寒く感じる中、6時に歩き出した。次第に明るくなり、雲は薄れ、気温は上昇していった。標高2,309mの涸沢ヒュッテには予定通り到着した。ほぼ快晴の中、青空、秋を思わせる白い雲、植物の緑、そして穂高の岩肌が織りなすコントラストは見応え十分であった。小1時間休憩 後、涸沢小屋の横から一般コースに入る予定であったが、道標をしっかり見なかったため、涸沢カール横を通過するパノラマコースに出てしまった(写真)。ザイテングラート取付点の下部に垂れている岩稜帯付近では誤って左に進みザレ場に入ってしまった。ここを悪戦苦闘しながら登り、ようやく一般コースに辿りついた。ほどなくして取付点に到着。ここは岩稜帯であるが、慎重に登れば問題なしと思われた。穂高岳山荘には予定のコースタイムを30分超過する8時間かけて到着した。高度が増すごとに景色が変わる登山の醍醐味は格別だった。

横尾山荘6:00-本谷橋7:20-涸沢ヒュッテ9:30-ザイテングラード取付点12:30-穂高岳山荘14:15

9月1日(金)5時過ぎに標高3,190 m の奥穂高岳に向けて出発した。気温は13度。風が強く防寒着をまとった。5時20分の日の出前であったが十分に明るかった。東に目を向けると、常念岳の背後が暁色に輝き、美しく、次第に明るさを増していった。登り始めは急な岩場とハシゴ。ここを慎重に通過した。その後、岩場は少なくなり歩き易くなった。やがて奥穂高岳山頂が見え出した。

右手にはジャンダルムと馬ノ背が眼前に迫り、そこを登攀している勇気ある登山者の姿がはっきりと確認できた。奥穂高岳山頂は狭い上、穂高神社・嶺宮の祠が設置されている。次々と登山者が訪れたため、TTCは少し下がったやや広いところに移動した。風は奥穂高山頂に遮られ、穏やかな中での朝食になった。ここからは、焼岳、西穂高岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、双六岳、槍ヶ岳、北穂高岳、大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳、など、北アルプスを代表する山々が手に取るように見渡せた。乗鞍岳、白山、浅間山、八ヶ岳、富士山も確認できた。なんとも贅沢な眺めである。眼下には涸沢カールと岳沢側がくっきりと見え、吸い込まれそうな気がした。次に吊尾根の先にある標高 2,910mの紀美子平に向った。ここのコースには大きな岩場の登り降りと鎖場があり、緊張を強いられた。紀美子平に到着後、ここにリュックを置き、前穂高岳山頂を目指して180m登った。山頂は広く、この頃には強風もおさまり、青空のもとで360度の大パノラマを楽しんだ(写真)。時間をかけて景色を楽しんだため、上高地バスターミナルには予定時間を超えて到着した。幸い、1台後のバスに乗車できた。

穂高岳山荘5:15-奥穂高岳頂上6:35-紀美子平9:05-前穂高岳10:00-紀美子平11:10-岳沢小屋13:40-河童橋15:40-上高地バスターミナル15:45 今回の山行は天気に恵まれ、3日間の間に日本の山岳を代表する北アルプスにて青空と緑と岩のコントラストと高度感を大いに楽しめた。たくさんの高山植物にも出会えてよかった。日程を変更して実施しました。

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