パーティー:女性13名/男性4名 計17名
1月21日(土)晴れ。大寒の翌日、賑わう高尾駅バス停に8:20集合。今回は参加17名で、混雑するバスへの乗車が心配であったが、全員スムーズに乗車でき、大下バス停で下車。梅の花が僅かに咲き初めた木下沢梅林まで移動し、自己紹介とコース確認したのち、小下沢林道を歩き出す。高尾駅での賑わいから一転、出会う人もいないひっそりとした沢沿いの林道。冬の青空の下、冷たい空気に沢の水音や野鳥の声が響きとても清々しい。ただ、所々に2019年の台風の傷跡を残し、当時の被害の大きさを感じた。しばらく歩き、野営場のある広場でひと休みしたのち、林道を離れ、ザリクボ沢沿いの登山道に入る。落葉した広葉樹と落ち葉が堆積した清流沿いの道は、ここが高尾の一角とは思えないほど奥深くひっそりとしていた。この辺りに咲くハナネコノメなど春の花々を想いながらザリクボ沢を離れて脇道に入ると、本格的な登り坂にかわった。つづら折りの登り坂を、休憩を挟んだり、野鳥の混群を見たりしながらゆっくりと登った。途中、急斜面で片側が落ち込んだ細いトラバ―スを注意して過ぎ、出会う登山者もなく、景信山への分岐に到着。ここからは 急に登山者の姿が多くなり、踏み固められた滑りやすい道に変わった。行き交う登山者に道を譲りながら、大賑わいの景信山に到着。ここで30分ほど昼食休憩をとったが、長く座っているとさすがに体が冷えた。昼食後、小仏峠へ向かうと、登山詳細図作成者の守屋氏が詳細図を販売していた。皆で守屋氏に質問したり話しを聞いたりして、守屋氏には時間をいただいてしまったが、良い機会を得ることができた。次の到着地の城山も登山者で賑わっていた。最後の休憩をとり、林道を逸れて北東尾根への脇道に入ると雰囲気も変わり再び静かな道に戻った。歩く人が少ないせいか、道も落ち葉が堆積し柔らかい。少しコースが変わるだけでこんなにも山の雰囲気が変わることを改めて感じた。針葉樹林の道をいったん下り、ひと踏ん張りして登り返すと、広葉樹林帯の明るく気持ちの尾根道に出た。出会う登山者もなくしばらく下り続け、日影沢に出合った。対岸の日影沢林道へは沢の水量も少なく全員難なく渡渉できた。林道を出て間もなく、日影バス停には予定時間に到着、15:03のバスで帰途した。身近な低山ながらも、多くの登山者で賑わう華やかな顔と、ひっそりとして山深さを感じさせる顔を持つ高尾の山域の懐の深さは、高尾が愛される所以のひとつと思われた。 8:55大下バス停-9:48広場-11:10小下沢分岐-11:27景信山-12:55小仏峠-14:33城山-14:45日影沢-14:53日影バス停