No.3,865 丸山 <B山行> 12月1日(日)

パーティ:女性4名、男性3名 計7名

 多くの登山ルートがあり、落葉広葉樹の多い丸山は、奥武蔵のメジャーな山にもかかわらず、初冬の時期はハイカーも少なく、紅葉や黄葉と展望の静かな山歩きを楽しめる。今回はできるだけ林道を避け、明るい南斜面から登って下るルートを歩いた。この日は朝から快晴で絶好の山日和。駅から歩き出し、農村公園に向かう登り坂になると間もなく、体が汗ばんだ。汗をかいて汗冷えせぬよう、こまめに休憩をとりながらゆっくり登った。明るく鮮やかな黄檗色の森をしばらく登ると日向山の麓の山の花道入口に着いた。南斜面の日に照らされた多くの真っ赤なモミジと、その向こうには武甲山や黄葉でこんもりと色づいた奥秩父の山々と青い空が拡がり、素晴らしい景色だった。休憩後は、深紅色のドウダンツツジの回廊のような道をいったん下ったのち、防火帯の急な坂道をしばらく登ると県民の森展示館に着いた。展示館前には日当たりのよい芝生が広がり、真正面には堂平山など比企の山々が見渡せた。私たちの他にハイカーの姿はなく、野鳥の鳴き声が響くだけの静かな雰囲気の中で、テーブルを囲んで昼食をとった。長めの食事時間の後、野鳥が観察できる東屋に寄った。お目当ての野鳥は残念ながら観察できなかったが、ヤマガラやゴジュウカラなどが間近で観察できた。しばらく野鳥を観察したのち、奥武蔵随一の展望といわれる丸山展望台に登った。両神山や秩父、赤城、日光の山々などほぼ360度の大展望を前に、地図を広げて山座同定を楽しんだ。大野峠への尾根道の紅葉はすでに終盤であったが、落ち葉を踏みしめながら歩く日だまりの道はとても清々しく気持ちがよかった。大野峠近くのパラグライダーの発着場に着くと、山々の間を飛ぶパラグライダーの姿を見ることができた。ここから赤谷までは渡渉を交えながらひたすら下った。途中14時前には植林の道の暗さを感じ、冬の日の傾きの早さを思った。赤谷からの歩道では各々会話を弾ませながら歩き、芦ヶ久保駅にはほぼ予定時刻に到着、道の駅でお土産を買うなどしたのち帰途した。天気にも恵まれ、素晴らしい紅葉と初冬の山景色を満喫できた山歩きだった。
 9:10芦ヶ久保駅歩き出し-9:26農村公園-10:59山の花道入口-11:44県民の森森林展示館-12:45丸山・展望台–13:43大野峠-14:57赤谷-15:24芦ヶ久保駅